Cat Nutrition

🐈 猫の分子栄養学

猫は「偏食動物」と呼ばれるほど栄養ニーズが特殊です。食事管理・栄養バランス・健康維持のポイントを詳しく解説します。

仲良く並ぶ猫たち

① 食事管理

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猫は「偏食動物」―独自の栄養ニーズを理解する

猫はフェレット同様、完全な肉食動物です。しかし、フェレットよりも消化管が長く(犬の約2/3の長さ)、異なる代謝特性を持ちます。特徴的なのは、犬や人間が自力で合成できる栄養素の多くを、猫は食事から摂取しなければならない点です。

猫特有の必須栄養素

  • タウリン:犬は体内合成できるが、猫はできない。心臓・視覚の健康維持に必須
  • アラキドン酸(AA):必須脂肪酸。猫はリノール酸からAAを合成できない
  • ビタミンA(レチノール型):犬はβカロテンから合成できるが、猫にはその酵素がない
  • ナイアシン(B3):猫はトリプトファンからナイアシンを合成する効率が低い
  • アルギニン:アンモニア解毒に不可欠。1食でも欠乏すると中毒症状が現れることがある
⚠️ これらの理由から、犬用フードを猫に与え続けることは非常に危険です。必ず猫専用に設計されたフードを使用してください。

② 栄養バランス

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猫の理想的な栄養バランス

乾燥重量基準

猫の食事は高タンパク・中脂質・低炭水化物が基本です。タンパク質はエネルギー源としても利用され、アミノ酸プールの維持に不可欠です。

理想的なマクロバランス

  • タンパク質:30〜45%(乾燥重量比)
  • 脂質:15〜25%
  • 炭水化物:10%以下が推奨
  • 水分:ウェットフードで65〜78%、ドライは10%以下
💡 猫は水を少ししか飲まない傾向があります。泌尿器の健康維持のため、ウェットフードを取り入れることで水分摂取量を増やすことが推奨されます。

③ 健康維持

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猫に多い疾患と栄養管理

慢性腎臓病(CKD)

高齢猫で最も多い疾患の一つ。リン制限・適切なタンパク質・水分補給が食事管理の柱となります。ただしタンパク質を過度に制限すると筋肉量が低下するため、獣医師の指導のもとで行うことが重要です。

下部尿路疾患(FLUTD)

尿石症・特発性膀胱炎などを含む。水分摂取量の増加・尿pHに配慮した食事・ストレスを減らす環境づくりが、ケアの基本的な考え方とされています。

肥満

室内飼育猫に多い。高タンパク・低炭水化物の食事による体重管理が推奨されます。L-カルニチンは脂肪代謝を助けるとされています。

💡 定期的な血液検査・尿検査で早期に異変を察知し、食事管理を見直すことが長寿への近道です。

④ 栄養コラム

犬・猫向けの分子栄養学コラムをまとめています。個別記事はnoteで公開しています。

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